特集「ち●こ漫画(増補版)」

皆さんこんにちは
サブカリストのさしみです。

最近はあちこちで炎上騒動が起きていて、追っかけなければいいのに記事を追っかけていたりして心身ともにヘトヘトです。精神衛生上まったくよくないので、さっさと切り替えて自分の好きな話をしましょう。

さて、今回の記事はどこか既視感を抱く方がいるかと思います。それは7/30に公開しました特集記事の増補版だからです。記事公開直後に気付いたのですが、重要な作品を見落としていたのとTwitterのフォロワーさんからの情報提供がありまして、 前回紹介した6作品に加えてさらに6作品紹介いこうとおもいます。

いやはや、軽い気持ちではじめた「ちんこ漫画特集」ですが、今回の記事で12作品も集まりました。これが日本の層の厚さなのです。胸を…いや、股間を張ってい世界へ発信していきましょう!!

さて、特集に入る前に前回の特集記事をまだ未読という方は是非コチをご一読ください。

それでは今回紹介する作品の一覧です。

①横山まさみち×牛次郎「やる気まんまん」
②横山まさみち×牛次郎「新やる気まんまん」
③横山まさみち×牛次郎「新やる気まんまん 性遊記」
④横山まさみち「それいけ‼大将」
⑤横山まさみち×山田参助「新やる気まんまんオット!どっこい」
⑥ひさうちみちお「愛妻記」

そうです、横山まさみちの「やる気まんまん」シリーズをすっかり失念しておりました。しかも記事の公開日は山田参助がリメイクした「新やる気まんまんオット!どっこい」の発売日という事もあり、非常に恥ずかしい思いをしました。この場を借りて読者の皆様には心よりお詫び申し上げます。

さて、やる気まんまんシリーズでも私が所有しているのは最初期の「やる気まんまん」と「新やる気まんまん」、そして山田参助版「やる気まんまん」だけとなりますが、基本的なストーリーは一緒ですので、今回は横山まさみち版やる気まんまんと山田参助版やる気まんまんに大別してご紹介いたします。

何故か小学生の頃から知っていた「やる気まんまん」
●横山まさみち版「やる気まんまん」シリーズ

①「やる気まんまん」

四つ目屋本舗の新精力剤「おとぎ丸S」の商品PRのため、14代目投手の「泊 蛮平(とまり ばんぺい)」が10人の美女とセックスファイトを行う。

②「新やる気まんまん」

性忍「浮世丸 金介(うきよまる きんすけ)」が現代を秘伝の性技を駆使して美女とセックスファイトを行う。

③「新やる気まんまん 性遊記」

日本有数のソープランドを束ねる「淀君グループ」の跡継ぎ、神納 数馬(かんのう かずま)が多様化するセックスの実態調査を命じられ、セックスファイトを行う。

設定はそれぞれ異なりますが、要はセックスファイトをする漫画です。「やる気まんまん」シリーズが掲載されていたのは日刊ゲンダイというスポーツ紙です。最近は電車でスマホでゲームをしてるおっさんばかりになってしまい、社内でスポーツ誌のエロ記事を読んでるおっさんが絶滅危惧種となっていますね、まことに残念でなりません。

話を戻しまして「やる気まんまん」と言ったら、主人公の相棒「オットセイ」ですね。話は知らなくてもキャラクターは見たことがあるかもしれません。何故、男性器をオットセイへ擬獣化したかというと理由が2つあるのです。1つ目は掲載しているのがスポーツ誌という特性上子供でも購入が可能なため、男性器の表現をマイルドにしたというもの。2つ目はオットセイが一夫多妻制の動物であり、主人公のイチモツが色黒くオットセイに似ていたから、と巻末に書かれていました。

割とリアル寄り

オットセイも連載当初は割とリアルに描かれていたものの、徐々に丸みを帯びたデザインへ変化し、キャラクター性が増して誰しもが親しめる存在となっています。主人公とオットセイの関係がとてもリアルで、基本的には自分の身体の一部なのですが、時にはいう事を聞かない時などもありますが、二人の間には深い信頼性があるのが垣間見えます。

本シリーズではオットセイ以外にもフグやカツオやうなぎなどなど、形状によって様々な海の生物に擬獣化されています。何故「海の生物」なのかというと、女性器が「貝」で表現されるからです。一般的(?)に女性器はアワビや赤貝で比喩されますが、それを漫画表現としてそのまま使用する潔さと言ったらありません。
ちなみに、海の生物以外でも男性器と女性器を蛇や虎で表現したりと、横山まさみちの想像力には脱帽してしまいます。

ちなみに「マンガ図書館Z」で無料で読む事が出来ますので興味がある方はコチラからどうぞ。

女の子が割と可愛い
●山田参助版「新やる気まんまん オット!どっこい」

主人公「張本 雁太(はりもと がんた)」 は35歳のサラリーマン。今日はセックスフレンドとのセックス中に中折れをしてしまい、身も心も折れてしまった。そんな帰り際、通りすがった神社に中折れの治癒を祈願すると、オットセイの恰好をした神様に憑りつかれてしまう。

それかというもの朝からギンギン、女性器という文字を見ただけでギンギンと、それまで中折れしていた自分の股間がまるで思春期の男子みたいに元気になってしまった。少し戸惑いながらも前向きに捉えた雁太は元気になったオットセイと共にセックスを繰り返す。

ソープランドでのセックスを済ませ、満足気味に帰宅の途へ着く最中、突如開いていた社会の窓に手紙が差し込まれた。開けてみるとその手紙は「大潮吹喜子」という女からの果たし状で、日時とホテルのルーム番号が書かれていたのだ。雁太は意を決してそのホテルへ向かい、扉を開けると目の前には女性が立っていた。そう、この女性が差出人の「大潮吹喜子」 だったのだ。

そして雁太と吹喜子とのセックスファイトが始まるー。

2013年に横山まさみちが逝去し、やる気まんまんシリーズも一度は途絶えてしまったのですが、なんとあの山田参助が続編を描くとは驚きました。テンションやテンポも横山まさみちへのリスペクトを感じつつ、山田参助のテイストもしっかり感じるとても面白い作品です。そして、こんなノリの漫画が令和の今読めることに軽く感動してしまいました。長く続く作品になって欲しいと心より願っています。

横山まさみちテイストが残るテンポやノリ

さて、「やる気まんまん」シリーズが続いてしまいましが、続いてTwitterのフォロワーさんから教えていただいた、ひさうちみちお「愛妻記」を紹介していこうと思います。

タイトルも皮肉が効いてて良い
●ひさうちみちお「愛妻記」

とある夫婦。

夫が妻と初めて出会ったのが19の時だった。当時の妻は1ヶ月で別の男の元へ行ってしまい、1年後に夫の元へ戻ってきた。その2ヶ月後にはまた別の男の元へ出ていってしまうが、3年後に戻ってきて結婚した。主人公は狂おしいほど妻を愛した。しかし依然と間男を作る妻。最近は自宅に連れ込む有様だった。

そこで夫は小さな抗議としてハンガーストライキを行うのだが、妻は意を介すことはなかった。そんな妻に対してムキになりハンガーストライキを続けるのだが、夫はある事に気づいた。それは空腹に相反して情欲が募り、妻との性交が激しくなるのだ。

しかし断食が続くほどに日に日に頬はこけ、目はくぼみ、骨と皮だけの姿になった夫を見て、とうとう妻は気味悪がって断食をやめさせようと考え始める(夫の気持ちはついぞ通じなかった)。
夫の体はどんどん収縮していき、ついには男性器だけの珍妙な生物へと変化してしまったのだ。その生物をみかけた妻は屑かごへ捨てようとしたものの、思いとどまり飼うことにした。


日中はビンに入れられ、情欲が募るときだけ取り出しては性交する。そして主人公は、男の体というものは元来、女の持ち物なのだと悟るのだった。

ひさうちみちおはニューウェーブ漫画として活躍した作家です。私も古本屋で見かけたら手に取っていたのですが、この作品は初めて知りました。単行本未収録作品なのか、それとも新作なのか詳しくは分かりませんが、現在「電脳マヴォ」という竹熊健太郎が主宰する電子書籍サイトにて読む事が可能です(コチラ)

『戦後、強くなったのは女性と靴下(ストッキング)である』という言葉が流行し、少しずつ女性の社会進出が始まった戦後。今まで揺るぎなかった男性の地位が徐々に崩壊し始める事に危機感を抱く人がいる一方、男性の中にあるマザーコンプレックス的心理や被虐趣味に目覚める男性も多くいた事でしょう。1959年に沼正三が執筆した「家畜人ヤプー」もそんな社会情勢から発生した作品だと思います。最後のシーンで夫は「男のからだというのはやっぱり女のもちものなのだ。」という台詞が被虐の先の悟りとも言える気がします。

うーん、こんな姿にはなりたくないな笑

妻は間男を家に連れ込むなどやりたい放題。夫は小さな抗議としてハンガーストライキをすることで精一杯だった。しかし空腹は我慢できるものの、性欲には打ち勝てずに妻と情交を重ねてしまい、ついには男性器だけの珍妙な生物へと変化してしまう。まさに男性性の卑しさの象徴であるが、そんな自分を受け入れてしまっている夫の情けなさに私は少し共感してしまいました。嗚呼、いっそ男性器だけになって弄ばれたい…笑。

おまけ

最後におまけとしてちんこ以外の漫画を2つ紹介していきます。

まずは小山健「生理ちゃん」です。これは女性の生理をキャラクター化したもので、生理ちゃんが繰り出す「生理パンチ」がいわゆる生理痛として症状に現れます。「生理」を通して恋や仕事など、様々な悩みを描く作品になっています。本作は手塚治虫文化賞を受賞し、2019年に二階堂ふみ主演で映画化されたりと注目を集め、大丸梅田店にオープンした「ミチカケ」という生理用品や下着を扱うお店とコラボして導入した「生理バッジ」に対して炎上する騒動になります。

個人的にとてもお気に入りの1つ

また、個人的にこの作品はとても気に入っているのですが、女性の評価が低いのも印象的でした。作者が男性という事もあり、作品の舞台装置として「生理」を扱っているのに違和感を抱いたり、本質そのものを外しているという話も聞きました。中々デリケートな話であるのでここではあまり触れない事にします。

ちなみに作中には「童貞くん」という、男性(童貞)の性欲の擬人化も登場してきます笑。

腰の入った良いパンチ

さて、2作品目は先ほど「愛妻記」でも紹介したひさうちみちお「アソコの大冒険」です。これはもう男性器でも女性器でも生理現象ですらなく「アソコ」です笑。こちらも電脳マヴォで読めますのでコチラからどうぞ。

この作品名はつボイノリオ「金太の大冒険」からとったのでしょう笑。余談ですが、名古屋の菓子問屋に駄菓子を買いに行った際、店のばあさんから「あと30分したらCBCラジオの番組の取材でつボイノリオが来るよ!」と言われたのをふと思い出しました笑。

本作はエロ本でみかける「アソコ」という文字に意志が宿り、いやらしい目でみられたりうとまれたりする人生に嫌気がさし、偏見と差別のない場を求めて旅をするという話です。何処に行ってもアソコは偏見と差別を受けますが最後は画家志望の書道家に拾われ幸せになります。

読んでるとなんだか情がわいてきちゃう

何故、画家志望の書道家に拾われたのか。それは字を書くのに飽きた書道家が絵を描くも、書道家の血がそれを許さず物事全て文字で表現してしまう事に悩んでいた所、アソコを見かけ天啓を得たのでした。そう、アソコはアソコという文字ですから、文字しか書(描)けない書道家にとって絶好のモデルだったのです。

字を写実的に描けた

ですので、長椅子に寝かせたアソコを写実的に描(書)けた書道家は大喜びで、アソコも求めていた差別も偏見もない場所を見つける事ができました。

ーということで「ちんこ漫画特集(増補版)」はいかがだったでしょうか。6作品+αを紹介しましたが、まだまだこれからも「ちんこ漫画」は追いかけていきたいと思いますので、紹介した作品以外に知っている方や情報をお持ちの方は是非教えていただけるとこれ幸いです。もちろん、男性器だけではなく女性器や肛門でもかまいません。

それでは今回は以上となります。次回をお楽しみお待ちください。

店主さしみ。

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