【音楽紹介 #1】山下達郎「COME ALONG」

皆さんこんにちは

店主さしみです。

夏季休暇が始まりました。しかし初日から台風に見舞われてしまい、出鼻をくじかれた気分です。

まぁ緊急事態宣言が出ている中、諸手を振って出歩くわけにもいかずに惰眠をむさぼっております。

最近、非常に珍品となる「ある物」を入手いたしました。すぐにでも自慢・・・いえ、紹介したいのですが、色々と環境が整っていない状況ですので、また後日改めて記事にさせていただこうと思います。

さて、今回は人生で初めて「音楽」について文章を書こうと思います。今までライブ帰りにはテンションが上がりすぎてTwitterでポエムじみた事を口走っていたものですが、こうやってきちんとした文章という形でしたためるのは初めてです。

・「COME ALONG」とは―

それでは今回紹介するアルバムは山下達郎「COME ALONG」シリーズです。このシリーズは2021年現在3作ほど発売されており1作目が1980年に、2作品目「COME ALONG 2」が1984年、そして3作品目「COME ALONG 3」が2017年に発売されています。

ここ10年ほど世界的に日本のJ-POP、しいて言えばCITY POPが注目されています。山下達郎はその中心的なアーティストとしても有名です。しかし、今回紹介するCOME ALONGは直接的に山下達郎が関わったアルバムではないのです。

このアルバムは販促用にレコード会社が企画したいわゆる「コンピレーションアルバム」なのです。元々、79年に発売された「愛を描いて -Let's Kiss The Sun-」というシングルの販促用としてレコード店の店頭演奏用として700枚限定でプレスされた「COME FLY WITH ME!」というレコードが元になっているのです。

ヤフオクで\16,000~\20,000で取引されている

販促用ということもあり非常にシンプルなジャケットなのが印象的です。現在、ヤフオクで入手可能ですが、完全なコレクターズアイテムになっているので、即決価格19,800円という事になっています。

さて、このシリーズの特徴は「マヒマヒライダーというDJが放送している架空のラジオ番組『KIKI(ケーアイケーアイ)』で山下達郎の曲を流し続ける」という所にあります。このラジオDJ「マヒマヒライダー」を務めるのが小林克也です。小林克也といえば伊武雅刀と「スネークマンショー」というユニットを組んでいたのも有名な話ですね。私の記憶は「SmaSTATION!!」のナレータをやっていたのが最初です。サザンオールスターズファンとしては「DJ コービーの伝説」のモデルが小林克也というエピソードも語らずにはいられません。

…話がそれてしまいました笑。

小林克也扮するDJマヒマヒライダーが日本人離れした英語の発音で軽快に山下達郎の曲を紹介したり、サーフコンテストの取材に来ているレポーターとの掛け合いがあったりと中々趣向を凝らした作りになっています。また「COME ALONG」では英語が堪能な竹内まりやが17歳のハイスクール生として曲をリクエストしたりしていたりもするので是非注目して聞いてみてください。

・「ジャケット」の魅力

また、このシリーズで語らずにはいられないのがジャケットです。イラストの担当は鈴木英人で、COME ALONGのハワイを意識した雰囲気と最高にマッチします。聞く時はジャケットを眺めながら聞きけば、世界観へどっぷりと浸かれるはずです。こういう素敵なジャケットはCDサイズではなく、LPサイズで飾ったり眺めたりするのが最高です。しかし「COME ALONG 3」はCDのみの発売なので、それだけが残念な点です。

鈴木英人はCOME ALONG後も山下達郎のアルバムで採用されており、82年発売の「FOR YOU」のジャケットは皆さんも目にしたことがあるかもしれません。個人的には「波乗りジョニー」のジャケットも捨てがたいのですが…。

「COME ALONG」のジャケット。晴れ渡る青い空とバスの組み合わせが最高。
「COME ALONG 2」鈴木英人とえいばアメ車!
「COME ALONG 3」よくみると奥に江の島と富士山が
「FOR YOU」のジャケットは鈴木英人の傑作だろう

・収録曲

「COME ALONG」1980年

・Part 1「DANCING SIDE」

  1. 01. BOMBER
  2. 02. LET'S DANCE BABY
  3. 03. SOLID SLIDER
  4. 04. 愛を描いて -LET'S KISS THE SUN- →ドリーム・オブ・ユー
  5. 05. つておいで →蛍の光(スコットランド民謡)
  6. 06. LAST STEP

・Part 2「KIKI STATION SIDE」

  1. 07. LOVE SPACE
  2. 08. WINDY LADY
  3. 09. CIRCU TOWN
  4. 10. 素敵な午後は
  5. 11. PAPER DOLL →THIS COULD BE THE NIGHT
  6. 12. 潮騒

タワレコオンラインページ:https://tower.jp/item/4553556/COME-ALONG-1

「COME ALONG」シリーズの1枚目となる本作は、道路工事の騒音に文句を言っている人と、その後ろで放送されている架空のラジオから始まります。

Hey, welcome to the first side, everybody.

We've got a collection of great Tatsuro Yamashita masterpieces which will get you up on your feet and make you move them. They work on your body first and your mind later. You really get involved, man, and you know what I mean if you check this one out. Come on!

『は~いみなさん、ファーストサイドへようこそ。偉大なタツロー・ヤマシタの傑作コレクションをお送りします。これを聞けばきっと、足を鳴らし、身体を動かしたくなるはず。まず先に身体が反応して、それから脳へ送られます。本当にハマっちゃうんだから。これを聞けば、僕の言っている事が分かるはず。さあカモン!』

山下達郎「COME ALONG」より

1曲目の「BOMBER」のイントロをバックに小林克也の軽快なトークが流れ、山下達郎のシャウト混じの歌声と、エレキベースが全面に押し出されたアップテンポな曲調が聴いているだけで身体が動いてきます。

「シティポップ」の先駆け的存在となった山下達郎、大瀧詠一、大貫妙子率いる伝説のバンド「シュガーベイブ」を76年に解散させ、山下達郎は吉田美奈子のプロデュースなどを行っていました。79年に「LET'S DANCE BABY」でソロデビューすると大阪のディスコではB面の「BOMBER」が人気だったそうです。本作でも1曲目に「BOMBER」を持ってきているというのもそういう背景があったのでしょうか。「シティポップ」というジャンルが生み出されて間もない事もあり、ご綺麗な都会の空気感よりも泥臭さというか粗削りな印象があるものの、確実に源流としての雰囲気を感じ取れる気がします。また、結婚前の竹内まりやとの共演(?)を果たしているのも特筆すべき点でしょう。

「COME ALONG 2」1984年

・「Night Side」

  1. 01. FUNKY FLUSHIN'
  2. 02. SILENT SCREAMER
  3. 03. 永遠のFULL MOON
  4. 04. LOVE TALKIN' (Honey It's You)
  5. 05. 夜の翼
  6. 06. あまく危険な香り

・「Day Side」

  1. 07. SPARKLE
  2. 08. LOVELAND, ISLAND
  3. 09. CIRCU TOWN
  4. 10. いつか
  5. 11. YOUR EYES

タワレコオンラインページ:https://tower.jp/item/4553557/COME-ALONG-2

1作目「COME ALONG」から4年後の84年発売。山下達郎はソロツアーを毎年開催したりドラマの主題歌に使用されたりとメジャー街道を突き進みます。82年に竹内まりやと結婚を果たし、公私ともに充実してきます。個人的にシリーズの中で一番好きなアルバムで、曲の完成度はもちろん小林克也のDJとの親和性もとてもよく「COME ALONG」と言ったらこれだ!と胸を張ってお勧めできる1枚となります。私が持っている「COME ALONG」シリーズで唯一、LPで所有しているアルバムです。これは母親から譲ってもらった1枚で、このアルバムをきっかけに後2作を聞くことになりました。

また、よくこのアルバムをかけながら134号線を車でドライブしたことがあります。夏の日差しと熱気を含んだ風を浴びながら走る海岸線と「COME ALONG 2」の組み合わせは至高のひと時でした笑。もちろん車は国産のコンパクトカーで、隣に女性も座っていませんでしたが…。

「COME ALONG 3」2017年

01. Keoki la Molokai Kid 偉大なサーファー伝説?!

02. CHEER UP! THE SUMMER

03. 高気圧ガール

04. 悲しみのJODY

05. 踊ろよ、フィッシュ

06. I Love You...PARTI

07. さよなら夏の日

08. ドーナツ・ソング

09. 僕らの夏の夢

10. THE THEME FROM BIG WAVE

11. 新・東京ラプソディー

12. JUVENILEのテーマ~瞳の中のRAINBOW

13. SOUTHBOUND#9

タワレコオンラインページ:https://tower.jp/item/4545527/COME-ALONG-3

前作「COME ALONG 2」発売から約24年の時を経て発売された「COME ALONG 3」です。ジャケットのイラストは鈴木英人が担当し、DJも小林克也が務めます。前作、前々作と比べると小林克也の語り口に年齢を感じ、アルバム全体としても軽快だった雰囲気から艶のある雰囲気になっているので、今までの雰囲気を期待して聞くと評価が分かれてしまうかもしれません。でも、単体として聞いてみると小林克也の年季の入った語り口と山下達郎の曲とマッチしており、別の魅力を感じることが出来ます。前作、前々作と違い、CDでの発売になったことから、今までA面/B面を●●Sideと呼ぶことも無くなったのが少し残念な所です。是非ともLP盤で出してほしい1枚です。

今回、初めてアルバムの紹介をしたのですが、良さを伝えるための語彙が全く思いつかず、本当に伝えたい事の半分も書けませんでした。

でも、少しでも興味を持ってもられば嬉しい限りです。どのアルバムもCDであれば入手可能なアルバムですので、レコード(CD)屋で見かけたら是非手に取っていただければと思います。

今回は以上となります。

それではまた次回をお楽しみお待ちください。

店主さしみ

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